FTSE Blossom Japan Indexとは?
毎年6月末、その年のFTSE(フッツィー) Blossom Japan Indexの銘柄が発表されます。今回(2025年6月)は405社ほどが選ばれました。ちょうど今、新しく銘柄入りした企業のプレスリリースが次々と発表されている時期です。
イギリスのインデックス・プロバイダーFTSEが組むFTSE Blossom Japan Indexは、日本の国民年金や厚生年金の積立金を運用している「GPIF 年金積立金管理運用独立行政法人」が投資しているいくつかのESGインデックスのひとつに選ばれています。このため、サステナビリティ経営、ESG評価対応に積極的に取り組む多くの日本のプライム企業は、このインデックスに選ばれること、そして毎年選定され続けることを重要視しています。
参照: ESG投資|年金積立金管理運用独立行政法人 ESG指数に基づいた株式投資のセクション
FTSE Blossom Japan Indexに選定されるには?
FTSE Blossom Japan Indexの銘柄はどのように選定されるのでしょうか?FTSE発行の2025年6月末にFTSEが発行したファクト・シートによると、企業は親指数のFTSE Japan All Cap Index(2025年6月現在1399社)の構成銘柄であることが条件です。それらの企業が公表しているESG情報から、FTSEは業界ごとに異なる独自の指標と手法でFTSE ESGスコアをつけます。その総合ESGスコアが3.3/5.0以上の企業がFTSE Blossom Japan Indexに選定されます。
参照: FTSE Blossom インデックス・シリーズ | LSEG このページから最新の基本ルールがダウンロードできます。その資料には適格条件が書かれています。
FTSE ESGスコアとは?
それでは、その選定の鍵となるFTSE ESG スコアはどのように決められるのでしょうか?年に一度、FTSEのアナリストは業界別の独自の指標に従って、企業の統合報告書、サステナビリティ・レポート、ウエブサイトの情報を点検し、その評価のドラフトが企業に共有されます。その時、企業には評価内容を確認し、間違っていたらFTSEへフィードバックする機会が与えられます。そして、そのフィードバック期限が過ぎると、その年のESGスコアが確定されます。このフィードバックの時に評価の対象となる指標が全て確認できるので、次の評価に備えて、その指標を活用し、社内の取り組みの中に取り込むことができます。そして、企業はその取り組みの成果を新たに公表することで、次の評価の時に、スコアを向上させることができます。
FTSE ESGスコアについてはこちらをご参考ください。ESG Scores | LSEG
組み入れられたあとも…
いったん、FTSE Blossom Japan Indexの銘柄に組み入れられたら、企業はどうしたらよいのでしょうか?インデックスは毎年、6月と12月に見直しがされます。年に一度は企業に評価のドラフトが共有され、フィードバックの機会が与えられます。組み入れられた後も、満たしていない指標を毎年確認し、評価のスコアを上げる努力をすれば、安定して選定され続けるだけでなく、インデックスの中での企業のウエイトも上げることができます。ウエイトは企業の時価総額や業界の他に、スコアもファクターとなっているようです。選定された企業にはバッファールールもあり、インデックスから落ちにくくはなっていますが、選定されたからといって、取り組みや開示の努力をやめてしまうと、半年に1度の見直しの際に、インデックスから外れる可能性もあります。
参照:FTSE Blossom インデックス・シリーズ | LSEG このページから最新の基本ルールがダウンロードできます。その資料にはウエイトについての説明があります。
FTSE Blossom Japan Sector Relative Indexとは?
この他に「GPIF 年金積立金管理運用独立行政法人」が運用に利用しているESGインデックスにFTSE Blossom Japan Sector Relative Indexがあります。こちらのインデックスも毎年、6月と12月に見直されます。2025年6月には683社が選ばれました。FTSE Blossom Japan Index同様、FTSEの総合ESGスコアによって選定されますが、組み入れ企業数は多くなります。
FTSE Blossom Japan Sector Relative Indexに選定されるには?
FTSE Blossom Japan Sector Relative Indexの銘柄はどのように選定されるのでしょうか?FTSE Blossom Japan Index同様、企業は親指数のFTSE Japan All Cap Indexの構成銘柄であることが条件です。これらの企業を業界別にFTSE 総合スコアの上位から下位にランキングし、50パーセンタイル以上の企業が選ばれます。インデックス内の銘柄ごとのウエイトは時価総額と業界ファクターによって、計算されているようです。
参照:FTSE Blossom インデックス・シリーズ | LSEG このページからFTSE Blossom Japan Sector Relative Indexの最新の基本ルールがダウンロードできます。その資料にはウエイトについての説明があります。
自社のサステナビリティに活かす
現在、サステナビリティの開示やFTSEなどの評価機関対応はこれからだ、という企業様は、是非、FTSEの対応から取り組まれるとよいかもしれません。指標も細かく明確ですし、GPIFが採用しているインデックスに関連しているので、経営層の理解も得やすく、成果が出た時に取り組みのメリットも大きいです。
どちらのインデックスにも選定されていない企業様で、サステナビリティ関連の開示をどのように進めてよいか、FTSEの指標が難しい、などの課題を抱えてらっしゃったら、是非、弊社にご相談ください。また、既にBlossom Japan Sector Relative Indexに既に選定されていて、FTSE Blossom Japan Index入りを目指していらっしゃる企業の皆様も是非、当社にご相談くださいませ。効果的な対応を支援いたします。
「GPIF 年金積立金管理運用独立行政法人」はFTSEの他にアメリカのインデックス・プロバイダーMSCIが組むMSCI 日本株 ESGセレクト・リーダーズ指数も採用しています。別の章でご説明したいと思います。
